コラム
大規模修繕工事の依頼先選定時にチェックすべきポイント
大規模修繕工事の依頼先である工事会社を選ぶ際におさえておきたいポイントはなんでしょう?
工事品質や費用はもちろんのこと、実は押さえておきたいのが工事完了後の定期点検やアフターサービスです。
どんなに施工品質に定評がある工事会社でも完璧な施工はできません。
不具合箇所が見つかるのは工事完了直後でなく数ヵ月後、数年後かもしれません。
もし欠陥が見つかったのが保証期間中の場合、工事会社の負担で補修工事を行うことができます。
保証期間外でも定期点検により早めに問題を把握できれば、大掛かりな工事を必要とせずに費用も工事規模も抑えることができます。
大規模修繕工事完了後、工事会社は保証書を発行します。
保証期間や保証内容は工事箇所や内容によって異なります。 以下は工事箇所ごとの一般的な工事保証期間、保証内容です。
工事内容 | 保証内容 | 保証年数 | 長寿命化工法施工の場合 |
---|---|---|---|
下地補修工事 | 補修部の著しい再劣化 | 上限5年 | 15年 |
シーリング工事 | シーリング材の劣化に起因する漏水・著しい破断 | 上限7年 | 15年 |
外壁塗装工事 | 著しい剥離・変退色 | 上限7年 | 15年 |
防水工事 | 漏水・剥離 | 5年~10年 | 15年 |
天井塗装工事 | 著しい剥がれ | 上限3年 | 上限3年 |
鉄部塗装工事 | 著しい発錆・剥離 | 上限3年 | 上限3年 |
上記例はあくまで一般的な保証期間、保証内容ですので、実際に依頼を検討している工事会社に必ず確認しておきましょう。
引き渡し後、1、3、5、10年を目安にアフター点検を行います。
定期点検は保証期間が終了している部位も点検対象となります。 保証対象外の部位で工事が必要になった場合は有償対応となります。
工事会社を選定する際にはどうしても工事そのものに目が行きがちです。
工事完了後も安心して暮らしていくために、アフターフォロー内容まで視野にいれて工事会社を選びましょう。